高校時代のこと。男女合わせると1学年で22クラスもある大所帯で、
数人の仲の良い友達とは同じクラスになったことがなく、クラスにはいつもどことなく馴染めなかったような思い出があります。
怖い先生の授業だけはちゃんと頑張ったような。。。
今日ある場面を思い出しました。
先生は歴史か地理の先生だったような。。。
白髪の短髪の目がクリッとした先生。
いつもタクトのような棒を持っていて、机をトントン叩いて、生徒を冗談半分に脅すような先生でした。
毎回先生が細い棒を肩にやりながら、授業のはじめにこう言うのです。
「いいか、この三島という場所はな、定規で図るとちょうど日本の中心なんだ。
日本は世界の中心、要するに、ここ三島は、世界の中心ということになる。
もっと厳密に言えばだな、わたしの住まい、韮山が本当は世界の中心だ。
てことはだぞ、三島というのは、宇宙の中心なんだ!!
わかるか、宇宙からこの三島を想像してみる。
宇宙から見ると、要するに、自分は宇宙の中心である!!
いいか、わかったか!!
自分は宇宙の中心だ!!
はい、では授業をはじめます。」
はじめてこの先生の話を聞いた時には、なんて面白い先生なんだ!!と
興奮しましたが、、、授業は教科書通りでそれ以上の興味が出ませんでしたし、
毎回授業のはじめにこれを言うので、またか、、、な気分でした。
久しぶりにふとこの先生を思い出しました。
その頃のわたしには宇宙と言う言葉がとっても新鮮でしたが、
それ以上を深く感じることができませんでした。
今思い返すと、、、
とても灌漑深く伝わってくるものがあります。
先生は毎回のようにこう言って、私たちに何かを伝えたかったのだなー
こんなふうに30年40年近くも経て誰かの繰り返した言葉をあらためて思い出すこともあるんだなぁ。