「FORTUNE」

池袋の芸術劇場ではじまりました。

 

以下説明抜粋しました。

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イギリス演劇界を率引する劇作家サイモン・スティーヴンスの最新作。「ファウスト伝説」を現代に置き換えたサイモン・スティーヴンス版『ファウスト』『FORTUNE』。
演出を務めるショーン・ホームズは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーを皮切りに、ドンマー・ウエアハウスやオールド・ヴィック・シアター、ロイヤル・コート・シアターといった英国有数の劇場で数々の作品を手掛け、2009年から約10年間、英国を代表する劇場であるリリック・シアターの芸術監督を務めました。サイモン・スティーブンスとは、リリックハマースミスでも10年間共同作業をしてきたショーン・ホームズが、今回満を持して、英国に先駆け、日本で世界初演の幕を開けました。

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そしてわたしはパンフレット、ちらし、ポスターまわりのスタイリングのお仕事に参加させていただきました。

 

このお仕事をいただいたとき、ちょうど、成功とは?とか、幸せとは?という、普段あまり考えないようなことをふと思ったときで、神様に見られているかも、、、というあまりにもすごいタイミングでドキッとしました。

 

このテーマ曲にもなっていたハロルド ロイドの曲、わたしも大好きで、昔よく聴いていた曲でした。ただ、わたしの解釈では、これはソウルミュージックだったなぁ。。。。

いろんな偶然がいくつも重なっていたときにいただいたお仕事で、内容を知ってびっくりでした (笑 )

 

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短い時間ではありましたが、撮影の時に演者さんお一人お一人とお会いさせていただいていたので、この舞台観劇は楽しみでなりませんでした。

 

 

この舞台は、人それぞれ、色々な角度から意味を感じて味わうことができる舞台だと思いました。

 

 

わたしは、全てを手に入れるために欲望をかなえた結果、地獄をみて苦しむ、人間の強欲、欲望依存と恐怖そして意識のあり方、ルシファーとの関係、、、強欲が抑えられない強奪愛の恋愛のストーリーだと受けとめました。

欧米っぽい刺激の強い薬がらみのストーリー展開で、ダークサイドストーリーです。

前半と後半にわかれていて、前半は強欲、後半は後悔や懺悔が描かれていました。

深い部分にある目に見えない霊的な世界と現実を今っぽく演出していて、イギリスっぽくてとても面白かったし、

このストーリーを日本の演者さん達がが演じていることで、とても新鮮で滑らかになっているように思いました。

 

最初から最後まででずっぱりで膨大なセリフ量の役を演じる森田さんは圧巻でした。

初舞台とは思えない吉岡里帆さんの、役にピタリとはまっていたナチュラルな演技力。

吉岡さん演じるマギーの揺れる感情が客席にもしっかり伝わってきて、とても引きこまれました。

そして、ルシファー的な役どころの田畑智子さんの天才的な演技力。

この悪役をとても面白く演じられていて、髪の毛を染めている役柄や演じ方から、ルシファーは人間ではないという感じが伝わってきて、見ていてとっても面白かったです。

鶴見さんの歌と演技にも深さを感じました。鶴見さんの歌の歌詞が頭にこびりついています。

人間の存在や意識について語っている場面は、シンプルでありながら、とても印象深かったです。パンフに書かれていたインタビューもとても深いインタビューでした。

根岸さんも素敵だったし、皆本さんの歌もすごかった。

平田さんの後ろ姿は目にやきついていますし、、、

演者さんお一人お一人はまり役なんだなぁーとキャスティングの素晴らしさも感じましたし、演出や舞台美術、衣装もとても新鮮で面白かった。

舞台美術が今っぽくてシンプルで斬新で好きでした!

 

 

 

 

2020年に入り、人間の意識が今までになく本格的に開かれはじめていくということが、天体面や精神面、、、色々な方向から言われている時に、こういう舞台を見て、改めて自分の意識の方向性について考えたり、成功や幸せについて語りあったりすることはとても良いことだなと思いました。

パンフの中でも演出のショーンさんや舞台美術衣装担当のポールさんが地球環境のことに触れられていたのが印象的でした。そういう意識を持っている方々が作った舞台だというところにも興味がありました。

 

地球が破壊されていくのは、一瞬一瞬選択する意識の中に、強欲さとていたらくさ、依存が必然的にあったから。

その小さな無意識の積み重ねが知らず知らずに自分を悪の意識へ導き、その結果が自然破壊という結果になってしまいました。そしてそのことにきずきはじめた人たちがどんどん増えているのが今という時期。

 

一人一人の思いは違うと思うのですが、、、わたし自身にできる方法、考え方として、一瞬一瞬の無意識を意識化して、今までの選択とは全く違う、より良い選択にし直さなければならない小さな変革の積み重ねをするときなのだと思っています。現実面で、小さなことを一つ一つ変えていこうと思っています。

自分の習慣や思考の方向性、全てを疑って観察しようと思いましたし、

古い教育や思いこみのなかに強烈にある間違った成功の方向性。もしかしたら、コレもそれも、誰かに植えつけられてそうなっている観念や行動なのかもしれない、、、と。

そういう古い観念を根こそぎ洗い流して、もっともっと自分の内側と繋がりたい気持ちでいっぱいです。

 

ペットボトル一本買うにも、ほかに最善の選択はないかとか、食べ物を一つ買うのにも、今までとは違う新たな方法で、、、そうした細かな地球への配慮の意識が必要なのだと思う。

簡単なことではないし、本当に難しく、長い時間かかることだと思うけど。

そんな色々な意識について、考える機会にもなるような舞台でした。