Yoli 2022AW collection
@yoli__official
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Yoliの服
Yoliのデザイナーはるかさんからある日メールをいただいた。
この度新しくブランドを立ち上げたとのこと。
はるかさんは、スタイリストアシスタントを経て、
私の大好きだった表参道のキコというセレクトショップで長年働いていた。
キコには、地下から2階まで、他のお店とはちがう素敵な雑貨、インテリア、衣類がここちよく並べられていて、
「店員さんの働く姿を見て、どうやってこの数の商品を把握するのだろうか、、、」と
思ったことが何度かあった。それに、何度も地下から2階までお客さんの動作にあわせて、
行ったりきたりを繰り返す体力も必要。
素敵なものばかりを取り扱うこのお店で働く人はさぞかし大変だろうと思いつつ、
店員さんも幾たびか新しく入ってはやめていく人も少なくなかったように見えたなか、
はるかさんは、私の知る限りでは一番長く働いていた人。
あの素敵なセレクトのお店で長年働いていたら、いろんな面で相当に鍛えられたに違いないので、
きっとはるかさんの立ち上げた Yoliも素敵なブランドに違いないとおもった。
それから、
Yoliのライトグレーのシルクのパンツとスリップドレス ギンガムチェックのブラウスを愛用中。
一体 Yoliという服は私にとってどんな感触を与えてくれる服だろう ??
私は、かれこれ30年、スタイリストのお仕事をさせていただき、
仕事柄、自分で購入する服はもちろんなのだけど、リースしてきた服をあわせると、
実にたくさんの衣類を試着させていただいてきました。
超ハイブランドから無名ブランド、古着まで、じつに幅広❣️
あえて着てみないという人もいると思うけれど、私は借りたものもはじからはじまで全部着てみないとすまない。
昔は仕事の関係で、ハイブランドの服をリースして着る機会をたくさんいただきました。
私は小柄なのだけど、ハイブランドの上質な服を着たときには、
肩の感覚が全然ちがうのがよくわかった。
シンプルな服でも、安価なブランドとは、素材はもちろん、肩の感じも、シルエットも全然違っていたので、
やはりいいものを欲しくなり、海外のハイブランドの洋服にたくさんのお金を投資してきました。
ある時からファストファッションが流行しはじめ、生地は違えど、
ハイブランドのデザイナーのパターンの服が安価で買えるようになった頃から、
安い服でも、着てみると、意外といいのかもと思うような服が増えたように感じました。
とはいえ、デザインやパターン、生地の選び方、色の出し方も様々で、
洋服には、当たり前のごとくデザイナーの思想や意思が反映されるし、
デザイナーの存在がない洋服には興味がなかったかもしれない。
ハイブランドからの歴史を振り返ると、
私と同世代のファッションが好きな方々と
共有できる感覚が多いと思うけれど、
昔のマイケルコースだった頃のセリーヌも好きだったし、
ジルサンダー、ドリスヴァンノッテン、マルニほか。
マルニはデザイナーがビーガンだったこともあり、かなり深く共鳴振動できたブランドのひとつ。
生地の使い方が今までに着たハイブランドのデザイナーのどんな服よりも脱力感があり、
脱力感とラグジュアリー感のミックス度合いがとにかく新鮮で刺激的だった。
マル二が好きだった人はたくさんいたなあ。
マルニに出会った後からは、わたしのなかでは、少しずつハイブランド疲れが出てきて、
40歳前後から、ナチュラル志向に移行。
冷静に思えば、もともと私はハイブランド志向のタイプでなかったんだけど、
仕事柄そんな経験もさせていただきました。
マルニと同じ頃に、ドーサの服が葉山でひっそり売られていて、
ドーサの発色とシルクとインド綿の平面パターンのシンプルな服は瞑想的でとても共感できました。
ドーサや、それからアーツに夢中になる人も多かったり。
私も趣味がすっかり変化して、ハイブランド志向から、
ジョンスメ、ハウエルや、
トゥジューやヤエカ、コズミックワンダーやえみおわすなど、、、、
ただ、この頃から服をあまり買わなくなったので、
たくさん持っているわけではなく、展示会でごくたまにオーダーをお願いする程度になりました。
それ以降ますます日本人が作る服を着る機会が増えていました。
前置きが長くなりました。
そしてコロナになって、外を出歩く機会が減り、洋服を買う機会は減り、
あるとき、自分の持っている服に何が足りないかなぁなんて思って眺めたりしているときに、
そういえば、シルクドレスやチュニックの下にはくパンツがないなぁと思っていた矢先、
Yoliのはるかさんからブランドをはじめたと連絡をいただいたのです。
で、 Yoliのシルクパンツを履いてみると、なんと太さといい、色も素材も、
手持ちのチュニックやドレスに合わせるのに、
まぁちょうどいい!!想像していた色と素材!!
夏はシルクパンツに Tシャツですごせた。
さすが、キコにいただけあって、はるかさん、わかってる!!と思いました。
「Yoliの服は一体どんな感じがするだろう ??どんな服を作ったのだろう」と、
次にスリップドレスを試してみると、
今までにないようなストンとしたナチュラルなフィット感があって、とっても心地よかったのです。
心地よいシルクにコットン。
発色も自然体。
Yoliの服は、
今の自分の求めていた無の境地のような、着た時に引っかかりもなく、
無理なく、ストンとした感触のある服。
きわめてシンプルでナチュラル、力みがない、新しい感覚の洗練された作務衣のような服のように感じます。
Yoliの服をきて
新鮮で自然な呼吸をしています。
Yoliの服は、
例えば、
まず自分の好きな色を一色決めて、その色でいろんなアイテムを揃えて、
いろんな素材を重ねて着るというのも楽しいだろうな、
そして、違う色の違うアイテムをグラデーションさせていくのも楽しみ。
サイズ展開がある服も多く、150 cm代の小柄な人でもバランスよく着られるし、
大きなサイズはユニセックスで、男性も着るそう。
これからどんなふうになっていくのかも、楽しみにしています^_^
そして、2022 AWの撮影にもお声かけいただきました。
終わってみて、自分のとても好きな世界観の中に呼んでいただいたことがわかりました。
はるかさん、ありがとう!!
皆様も 心にストンと落ちるYoliの服をぜひお試しくださいませ。