介護をはじめてから痛切に感じること。
体力のせいにするわけではないけれど、体力不足。体力がないと、人のために動けない。
介護が何日も続くと、寝不足になり、少しのことで疲れてしまって、いけないいけないと思いながらも、イライラとしてしまう。
そんな私を見て母が「あなたはとてもよくやってくれたわ。ご飯も美味しく作れるようになったし。
もういいわよ。どうもありがとう。お母さんはXXXに帰るから。」
と、もといた施設に帰るとはじめて言った。
少し辛く当たってしまい、本当に申し訳ないことをしたと思った。
私「私は、今までお母さんにお世話になった恩返しをしようと思って介護をさせてもらっているから、
こちらこそ感謝しているよ、どうもありがとう。」
母「それはいいのよ。私が産みたくて産んだんだから。」
産みたくて産んだ子供が私だと思うと、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そして、ボケているのに、こういう会話ができるなんて、なんて素敵な母なのだろうか、、、と胸が熱くなった。
昔から母にはなんでも心から話せる。それは母の器の大きさのせいだと思う。
痴呆になると純粋な感性がパワーを増すよう。
人の目をじっーと、すべてを見通すように見つめる。
そして、お互いにじーっと目を見ながら話した後に、「ありがとう。」と
言ってくれる。
母は私とは人間の器の大きさが全く違う。
母は、気分屋なところもあり、異常なほどの不安症ではあるけれど、いざとなると、
とてもおおらかで、いろいろなことを面白く受け入れられる愛情深い純粋な人。
弱い人に強く当たってしまう私は、人間として本当にまだまだ全くだめだなと深く反省した。
こういう時に、私の中にはまだたくさんのネガティヴエネルギーが染み付いているのを感じる。
体力がないと人に優しくもできないし、人を助けてあげることすら中途半端になってしまう。
人を助けることが楽しくて仕方ないくらいの神がかった人間には、まだまだ程遠い道のり。
母に心から感謝♡