「ラビット・ホール」を観劇。
ニコール・キッドマンのラビットホールはとても好きな映画で、何度かみました。
家族、夫婦に起きた事故を機にヒリヒリした感情の摩擦が続く日常。
ストレス、、、イライラ、、、ユラユラした感傷を家族の中でぶちまけていく。
そこからなんとか立ち直っていく物語。
私は映画の中で青年がパラレルワールドを語るシーン、その本をベッカが借りるシーンが
とても好きでした。
そしてダメになりそうな夫婦がなんとか立ち直っていく様、
傷との向き合い方がとても切なく心に残ってます。
今回の舞台、青年役を除いては、皆様純粋な日本人ではなく、
ルーツも違う、そして語学も堪能そうな、今をときめく役者さんたち。
一体どんなふうになるのだろうと楽しみでした。
まず、役者さんたちの話し方が、舞台で声を張り上げている感じが全くなく、
会話劇がナチュラルなのにとても聞き取りやすい素晴らしさがありました。
お一人お一人の役者さんの技術の素晴らしさを感じました。
お芝居がじつにリアル!!
宮澤エマさん、成河さん、シルヴィアさん、土井ケイトさん、阿部さん、
それぞれがその役にしか見えない!!
客席からだと表情より「声」なのですが、
声がもうその役そのものにしか聞こえません。
舞台設定、衣装もハマっていて、
なおかつ
舞台設定の画角がほとんど長方形にかたどられていたこともあり、
舞台なのに映画をみているような気持ちにもなりました。
み終わった後、とても新鮮な味わいがありました。
演者さんたちの緻密さ、静けさの中に清涼感が残った舞台でした。
家に戻り、パンフレットを拝読。
パンフレットのそれぞれのインタビュー記事も
とても面白かったなぁ。