ゴッホ展。
東京の美術館は混雑がすごいからゆっくりみるのが大変で、、、いくたびになんとかして〜と叫びたい気持ちになるんだけど、、、でも、ゴッホ、みれてよかった!!
ゴッホは、はじめてではないけど、今回はギュウギュウの列に耐えてじっくりと味わいました。
晩年のいろんな色を細かくたくさん重ねて書きはじめてからの絵は、とてもすごくてうなってしまった。
そして特に直線に人間性を感じました。一筆のなかにいろんな色が混じっていて、
その絶妙な色味のセンスもすごい。
自画像の色使いも本物をよく見るととっても素晴らしかった。
絵を描くとか、、、何もないところからつくりだす行為って本当に尊いと感じました。
恵比寿で映画もみました。
絵と映画両方みるとゴッホの苦しみ悲しみと才能をドーンと感じます。
ゴッホは天使と悪魔の霊とともにいて、それも精神的な苦しみの原因だったというストーリーでした。
誰の内側にもエンジェルとルシファーがいて、山登りみたいに高みに登れば登るほど陰陽の表象はそれぞれにくっきりとして、そういう経験の中で自分自身をますます試されていくのではないか、、、とわたしは思うのですが、、、ゴッホは才能という形で自分の内側がひらかれて繋がっていたので、ますますその揺れも強くなっていたのかもしれない、、、
一言でエンジェル、ルシファーと言っても、霊の憑依か、守護かはわからないし、千差万別、人それぞれの内側のことだから、他人の経験はわかるようで決してわからないことだけど、、、ただ自分に正直にいることが大事なのだと思いました。
ゴッホの生涯は、才能がありながら、生きてるうちに報われることはなかった、一見悲劇のようだけど、あれだけ夢中に絵を描いて生きられたことや、いつも助けてくれた弟がいたことを思うと決して悲劇なだけではなかったんじゃないかな。
そして、前にみた違うゴッホの映画ではたしか気が狂って自殺していたような記憶がありましたが、この映画では自殺とは言えない亡くなり方でした。
絵や衣装や家具のブルー系が素敵で印象的でしたし、最後の黄金色も心に残りました。
ゴッホは亡くなってから才能が動きはじめた人。
芸術は死んでからさらに大きなお金となって動きはじめるからすごいなぁ。