他力本願
母の介護の話が多くなるけれど、母をみていて思うことは、
人は自殺以外においては、
自分で死を選べないということ。
母は足を怪我して以来車椅子。
一人でトイレにも行けないし、着替えも一人ではできない、お風呂にも入れない、顔も手も一人では洗えず、
歯磨きもできない。
最近はお箸を持つ手も以前に比べて衰えた。
美味しいものが好きだから、毎日食べることが唯一日々一番の楽しみ。
こういう老後の生活は珍しくない。
なかには、生きたくても生きられない人もいれば、
もう死にたいと思っても、命が終わらない人もたくさんいる。
何も自分でできなくて情けないと思っても
命ある限りは生きることになる。
若い時には、自分は自力で頑張っていると思っている。
でも、最近よく感じる。
それは本当にそうだろうか ?と。
なにがしかの大いなる力が、私たちの魂を動かしていて、
なにがしかの大いなる力が、私たちの魂をある日終わらせる。