久しぶりの映画。
「大いなる沈黙」
グランド・シャルトルーズは、フランスアルプス山脈に建つ伝説的な修道院。これまで内部が明かされたことはなかった。 1984年に撮影を申請、16年後に扉が開かれる。差し出された条件は音楽なし、ナレーションなし、照明なし、インタビューなし、中に入れるのは監督一人のみ。 そして5年後、完成した本作は大きな反響を巻きおこす。 監督・脚本・撮影・編集:フィリップ・グレーニング
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ただただ淡々と修道士の静かな日々の生活を写したドキュメンタリー。
あまりにも淡々としているので、長くみることができず、3日間、時間を分けて少しずつみました。
神様に身を捧げた人たちの生活。
宗教に属さない私も、
大いなる神様の存在は信じているので、
この映画をみて、一心に神に身を捧げることを体感する気持ちになれた。
無駄なものが一切なく、神への献身のみの生活。
時給自足で、自分たちで作ったものを売り、生計を立てて生活をする。
神への献身とは一体どういう生活なのだろう。
神様は神を信じている人に、果たして何を差し出しているのだろう。
想像していた様々なことを感じながらみることのできたドキュメンタリーでした。
人は何かをする時に、内側から湧き出る直感と共に、
宗教に属さなくとも、自分が影響を受けるものへの何かの信仰をもとに
決断や選択をすることがあるなと私は常に思っていて、
コロナになってからは目に見えないウィルスへのあらゆる選択があり、
人それぞれの、様々な決断や選択をしていく姿を見て、
それぞれの何かへの信仰を強く感じるようになりました。
例えば、コロナになってからの私の思う信仰とは、
誰かの言った言葉であったり、本から得た思想であったり、
はたまたテレビのニュースの影響であったりするのです。
信仰と洗脳は紙一重でもあるし。
その信仰が、大いなる神への信仰あるのなら、
全ては良き方向への決断や選択になるはずなのではないかと思うのです。
この映画はキリスト教に属する修道士たちの宗教的な生活ですが、
原初の人間にとても近い生活であるように感じ、とても静かで美しいと思いました。
私のこれからの生活のあらゆることへの善きヒントとなり、
色々な想像ができた映画でした。